2日目(手術当日)

前回のつづき。
というか、上海のブログとして始めたのにいきなり日本の、しかも病床日記になってしまってるではないか!
しかし暇なので…もとい、いつかのための忘備録として記録しておこう。

2日目、手術当日。
ドキドキのなか朝6時に目覚めてしまう。
こんなにも快晴。(窓の格子柄越しでちょっとこわいけど)
前日の夕食以来なにも食べてはいけない上に経口補水液を1.5リットル飲み干さなきゃいけなく、ただひたすら空腹に耐えながら10:30までにあとこれだけ…これだけ飲まなくちゃととにかく飲み干す。
しかも11時までにお通じがない場合は浣腸、と言われていたのだがまったくやってくる気配がなかったのでそれはもう覚悟していた。
12:30までに自分でショーツ一枚と手術着に着替えて、血栓予防のストッキングを履くとのことで準備を終えると親が到着。
13:30に手術室に向かうまで無言でテレビを観てた。そして、13:30に看護師さんと手術室へ。あの、よくテレビドラマで見る銀色の分厚いウィーンと開くドアである。
中は想像以上にだだっ広く寒々しい。
恐怖。でも待ったをかけられるわけもなく、事務的にハイそこすわってー、ハイ術着とりますねー、ハイ仰向けーと進んでゆく。
寝そべって両手を固定されるうちに麻酔の薬が入ってくるらしい。いくつか質問をされたがもはやウン、とかハイ、しか答えられない。何でこんなに質問攻めに遭うんだろう…と思ってるうちに意識が消えた。
…………
と、次に起こされたときには全てが終わっていた。
その時、麻酔から覚めゆくあいだに夢を見たのだ。きっとほんの一瞬なんだろうけど、長い長い夢を見た。
私の前職だったビッグイシュー(仕事の説明はまたいつか)の夢だった。販売希望の方がうちに押しかけてきて仕方ないからご飯を出して話を聞く、という内容の夢。

それからあっという間に部屋に運ばれ、自分のベッドへ。酸素マスク、酸素の管、尿管、心電図、点滴…ありとあらゆる管だらけ。
その間も意識は朦朧としており、酸素マスクが苦しい。喉も渇く。ただただひたすら寝る。親に聞くと部屋に戻ったのが16:00だったらしい。それからずーっと寝ていた。
何時なのかもわからないが、ただ夜勤の看護師さんがそーっと入ってきてテキパキと点滴を変えたりする様子になんだかとてもほっとした。
明け方になると、寝返りをうたせてくれたり喉が乾いたというと水さしで水を飲ませてくれて安心感でいっぱいだった。

まだ痛みはなかったが、寝返りをうつといろんな管が絡まってきて思うように眠れなかったがそれでも朝までずーっと寝てた。
人は傷を治すために寝るんだなぁ…とドラクエの宿屋を想像しながらひたすら寝ていた。
ちなみにこんなに苦しみ?ながら寝ている間も夢を見ていて、前職ビッグイシューの人々が出演していた。すごいなぁ、誰かの念かなぁ。

まめまき@Shanghai

三十路なかばにしてはじめての海外生活@上海。 「I'm Korean,but I'm from Japan.」と言ってまわりを混乱させる日々。そんなつれづれ。

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