3日目(手術翌日)

いろんな管に絡まりながらモゾモゾと寝た夜。明け方、看護師さんが体勢を変えてくれたのとお水を飲めたので生き返った。
酸素マスクがとれ、心電図がとれ、少しずつ身軽になってくる。
そこへ、点滴しか栄養分のない身体から朝イチで新鮮な血を採られる。
6時に目が覚めて、温かいタオルをもらったので目やにでこびりついて開かない目を拭く。
顔も皮脂でテカテカだ。

そして8時。待望の朝ごはん!
五分粥、海苔の佃煮、お豆腐と人参、大根のうす味で煮たもの、ほうれん草のおひたし、葱のお味噌汁、牛乳、ゼリー。
トレーに乗ったそれらがテーブルに置かれる。えーっと…これは自分で食べろってことでしょうか。よぼよぼの状態でテーブルを引き寄せベッドの脇を握りしめながら必死で上半身を起き上がらせる。なんとか半分程度食べて限界。。
医師の回診があり、問題なしとのこと。
ウトウトしてたらお昼ご飯の時間だった。
今度は全粥におかずは親子丼の具。味付けも美味しい。
昼には点滴も全ておわり、身軽!管がないっていい!その代わり痛みがすべて襲ってきた。
トイレまで点滴をがらがらと引きながら何とか看護師さんに付き添ってもらって歩く。
次からはもう一人で。点滴の支えもなくなったらヨタヨタ手すりにつかまりながら。
シャワーの許可もおりたけど、到底いたくて入りたいなんて思わない。一日汚くてもええやろ!

立つにも歩くにも物を拾うにも、そして何より横になる姿勢をとろうとしたら激痛!
腹筋に力がかかる体勢がどうやら痛いそうで。また咳払いするのにもアイテテテ、笑おうものならイテッ、そして家族モノのテレビ観ててわかったが泣くのもだめ。痛い。
リクライニングベッドを微調整しつつ、そろーりと横たわる。ちょっとでも違うとイテテッとなる。右に寝返りはかろうじてうてるが、左はだめ。
そんなこんなで、こんな数センチの腹腔鏡手術ですら痛いんだということを知った。
すべてのハラキリ経験の皆様、スゴイ!


まめまき@Shanghai

三十路なかばにしてはじめての海外生活@上海。 「I'm Korean,but I'm from Japan.」と言ってまわりを混乱させる日々。そんなつれづれ。

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